232022年は、人出の回復や猛暑による需要増加の機会があったものの、外部要因によってコスト環境が大幅に悪化するなど、厳しい事業環境が継続した1年でした。そのようななか、当社は2022年を「持続可能な成長のための基盤づくりの年」と位置付け、収益基盤の構築や低コストオペレーションの実現に向けた取り組みを進めてまいりました。営業分野では、新製品の展開や多様化する消費者ニーズへの対応を強化するとともに、収益性重視の価格戦略の一環として5月に大型PETボトル製品の出荷価格を改定、10月に小型パッケージ製品などのメーカー希望小売価格の改定を行い、数量成長と収益性改善の両面での活動に注力いたしました。また、製造・物流分野では、S&OP(Sales and Operations Planning)プロセスを刷新するなど、急激な需要の増減に柔軟に対応し製品の安定供給を実現する仕組みの構築に取り組んでまいりました。2022年7月にはコカ・コーラシステム国内最大級の保管・出荷能力を持つ自動物流センター「明石メガDC(Distribution Center)」の稼働を開始し、2021年から稼働している「埼玉メガDC」と合わせて安定的な運用に注力することにより、持続的成長の基盤となる物流ネットワークの改善を図るとともに、安定的で高品質かつ低コストな製品供給を実現するサプライチェーン体制の構築につながる取り組みを進めております。2022年の業績につきましては、人出回復による成長機会を捉えた営業活動を徹底したことにより、価格改定による一時的な数量減少の影響を受けたものの、販売数量は力強く成長し前年比で3%増加いたしました。売上収益は、数量成長に加え、価格改定によるケース当たり納価の改善が寄与し、前年比2.7%増の8,074億円となりました。利益面では、売上収益増加による利益貢献に加え、変革推進などによるコスト削減の効果が得ら代表取締役副社長 CFOビヨン・イヴァル・ウルゲネス代表取締役副社長 CFOメッセージ収益基盤構築や低コストオペレーションの実現に向けた取り組みが成果を創出企業価値向上に向け、ビジネス基盤の強化と収益性改善に取り組む
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