統合報告書2022
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33「CSV Goals」で掲げる目標のひとつである「World Without Waste(廃棄物ゼロ社会)」の実現に向けた空容器(使用済みPETボトル・空缶など)の新たな回収モデルの構築、容器の軽量化・包装資材の減容化およびサスティナブル素材の使用率向上への取り組みを推進しています。また、気候変動への対応としては、日本のコカ・コーラシステムの温室効果ガス(GHG)削減目標への取り組みと連携し、工場での太陽光発電パネル設置などの再生可能エネルギー活用、低燃費車両の導入、消費電力やGHG削減効果のある販売機器原材料・資材・エネルギー価格高騰や為替相場の変動など、不可避で突発的な世界情勢の変化は、当社の業績へ大きな影響をおよぼしています。このような先行き不透明な環境においても経営安定化のため、コモディティ、為替については、ファイナンス部門と連携し、適切なタイミングでリスクヘッジ施策を実行しています。自動販売機で使用している半導体を中心とする主要部品の供給不足による購買品の長納期化はもとより、2022年は、新型コロナウイルス感染症の拡大にともなう上海ロックダウンで中国依存による世界的な供給リスクが顕在化しました。これに加え、の開発・導入および原材料・資材の持続可能な調達の強化などを進めています。調達活動を通じて、直接的・間接的にGHG削減目標達成に貢献しています。さらに私たちは、サプライヤーのみなさまとの公正で対等な取引を通じて、信頼関係を築き、よきパートナーとしてのお互いの共存を図ります。そのためサプライヤーのみなさまにも、人権、環境、労働などに対する当社の価値観を反映したサプライヤー基本原則(Supplier Guiding Principles)を遵守いただいています。自然災害、サイバーテロなどによる供給リスクに対しては、適時、発生し得るリスクとその対策を更新・対応することが肝要であり、サプライヤーのみなさまとも連携を密にし、安定供給体制を構築しています。また、同時に下請代金支払遅延等防止法など、調達活動に関連した法令遵守の徹底のため、調達本部だけではなく、全社の関係部門に対して、社内研修を実施するなど、常にコンプライアンスとガバナンスの維持および公正で透明性のある取引を念頭においた調達活動を実施しています。コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社 執行役員 最高調達責任者 兼 調達本部長西口 洋一調達戦略サプライヤーのみなさまと連携し、サスティナビリティーの実現へコンプライアンスとガバナンスの維持を念頭においた調達活動を実施ワールドクラスの調達組織として業績向上と価値創出に貢献

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