統合報告書2022
37/88

36 人財や価値観の多様化、またビジネス環境が大きく変化していく時代において、経営戦略を柔軟かつスピーディーに実行し、変革を進めることが重要です。そのためには変革を推進していくリーダー(キー人財)の存在が必要不可欠です。「People Strategy」の中核となる「人財育成」「キャリアパス」の施策としてキー人財を確保していくためのパイプラインを構築しています。パイプラインは経営戦略を率先して実行するキー人財と、その キー人財が中心となり、変革をさらに推し進めるべく、組織全体の能力向上にも取り組んでいます。社員の多くが所属する営業・物流・製造の部門向けにキャリアパスを明確化した「キャリアジャーニー」プログラムを実施し、自らがキャリアプランを意識し、成長を実感できる機会の創出に取り組んでいます。また、 当社を支える人財の定着を図る取り組みを強化しています。成果を重視した新報酬制度の導入や表彰制度の整備、社内システム上で感謝・称賛の気持ちを表したバッジを贈り合う「Thank you バッジ」の仕組みの導入によりお互いを称賛する文化の醸成に取り組んでいます。働く環境・制度の整備としては、オフィス勤務、在宅勤務、サテライトオフィス勤務を組み合わせ、生産性を高める働き方の推進や、営業部門はリモートでの商談や直行直帰を行い業務の効率化を図っています。また、 これまでも社員のエンゲージメント、意識の変化を把握するためのサーベイ実施などによる各施策の効果確認、改善策実行など、PDCAサイクルに基づいた取り組みを推進し、ビジネスの状況などに応じて柔軟に施策を追加・更新してきました。今後さらにこうしたPDCAサイクルを強化するために、さらなる人事データの可視化に向けた環境の整備、施策ごとのKPIの設定、DXツールを活用したモニタリング、分析・インサイトの提供の後継者候補となる次世代を担うリーダーで構成されています。各世代や役職でキー人財を輩出し続け、パイプラインを強固なものとし、その人財を育成する仕組みとして企業内大学の「コカ・コーラ ユニバーシティ ジャパン(CCUJ)」を設立し、経営戦略をふまえて変革をリードする人財育成を強化しています。(▶多様性の尊重 P.43-46参照)それぞれのキャリアプラン実現に向けた能力を見出すために、さまざまな内容を多様な方法で学べる自己啓発支援プログラム「ナレッジモール」を提供し、社員一人ひとりが主体的に学ぶ文化の醸成を図っています。Activity Based Working※に基づくオフィス環境の整備も実施しています。さらに、社員の健康保持・増進が重要であると考え、安心して楽しく働くことができる「健康第一」の企業風土醸成を図っています。このような「Best Place to Work」施策を推進し、社員エンゲージメントの向上を図っています。※ 社員が自律的に業務に合わせて最も生産性が高く働ける場所、時間を選択する効率的かつ効果的な実施により、「People Strategy」の実効性を高めていきます。戦略を立て、実行していくのは人財です。その人財の価値を最大化していく「People Strategy」の推進は人的資本経営そのものです。当社が持続的な成長を実現するために「People Strategy」の取り組みを全社一丸となって進化を継続していきます。ワークスタイル健康経営の取り組みの詳細https://www.ccbji.co.jp/csv/humanrights/health.php変革を推進していくリーダーの重要性組織力向上のための取り組みコーポレート・カルチャーの醸成、働く環境・制度の整備による社員のエンゲージメントの向上「People Strategy」の進化による人的資本経営の強化

元のページ  ../index.html#37

このブックを見る