統合報告書2022
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57 「ビジネスレジリエンス」とは、複雑かつ変化するビジネス環境に対応するために、先進的な企業が採用しているリーダーシップの方向性です。当社はビジネスレジリエンス志向を取り入れることで、予見が難しい状況においてもリスクを認識・共有し、柔軟に対応することでその影響を最小限に抑えています。また、リスクを新たな機会へと転換できるような体制を構築し、変化にうまく適応できる組織へと成長を続けています。 当社は、気候変動を含めさまざまな動向に注視しながら現在 リスクマネジメントは、ビジネスにおいて不確実性を管理するために有用です。これらの不確実性には、プラス面とマイナス面があり、当社ではチャンスを最大限に活かし、マイナス面を管理することでレジリエンスを持ったビジネスを展開することができています。当社の社員一人ひとりは、リスクマネジャーとしての認識を持ちながら日々の業務を遂行しています。 目まぐるしく変化する事業環境下では、新しいリスクが出現するスピードが速いため、それらのリスクとその潜在的な影響および将来のリスクを特定しています。どのような状況においても、組織として強力な危機対応能力と適切な対策やリスクから機会への転換を行う機動力を持つことに注力しています。そして、いくつかのビジネスレジリエンスの考え方を統合し、当社のリスクへの対応力を向上することで事業継続と成長促進の相乗効果を図っています。最終的には、ビジネスを行う上でレジリエンスを発揮することが、変革の一歩先を行く鍵になると考えています。を迅速に発見し、対応することが重要です。同時に、当社は成長に向け、「スマートリスク」の考え方を採用しています。すなわち、先を見据え、リスクと戦略を一致させて適切な対応をとることで、他社と一線を画すことができています。 スマートリスクは、当社の成長マインドセットとも連動しており、リスクマネジメントの手法に発展をもたらしています。従来、当社は他の日本企業と同様、リスクのマイナス面を管理し、災害に備えることに重点を置いてきました。しかし、イノベーションとコカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社 リスクマネジメントシニアグループ統括部長ジェロルド・ナイトリスクマネジメント戦略認識を共有し、対応することで、リスクを成長機会とする事業環境を見据え、適切にリスクをとる「スマートリスク」を採用ビジネスレジリエンスを目指したスマートリスクテイク

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