統合報告書2022
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60ついて毎年評価を行っています。保険市場が厳しさを増すなか、当社の保険リスク移転のアプローチは、その付保可能金額とコスト、蓋然性の評価、関連するリスクの重大性によって影響を受けています。 当社ではリスクおよびリスクに関連する軽減策・対応策を常に評価しています。監査等委員会には四半期ごとに、取締役会には年2回、その全容が報告され、毎年内部監査チームと外部監査法人により、グローバルなベストプラクティスをふまえた監査が行われています。エンタープライズリスクマネジメント(ERM)プログラムのプロセス 2022年は、研修や意識啓発セッションの作成・提供を通じて、ERMとスマートリスクプログラムの企業文化への統合を強化することに引き続き注力しました。また、毎月のELTとの対話や、上級管理職による部門別のリスクの特定およびレビュー会議を通じて、リスクと機会の見える化を継続しました。 また、事業継続計画を含む強固な危機管理プログラムにより、当社は危機に効果的に対応する能力を備えています。これらのプログラムは、経営陣の危機管理能力を試す対話型のシミュレーショントレーニングの実施とともに毎年見直されています。リスクマネジメントシステムの詳細https://www.ccbji.co.jp/csv/risk/事業本部による見直しとELTとの1対1の面談による監査等委員会によるレビューELTによる重点的な取り組みコカ・コーラシステムによる積極的なリスクモニタリング深掘り四半期ごとのELTへのリスクアップデート取締役会によるレビューELTは、通常のビジネスの一環として、リスクと機会について議論します。シニアリーダーは迅速な対応を行います。コカ・コーラシステム内においても定期的に議論を行い、外部リスクをモニタリングします。HRMが議長を務めるシニアリーダーとの会議で、ボトムアップ方式により、リスクと緩和策、および潜在的なビジネスチャンスを特定します。さらにHRMとELTとの間で行われる1対1のインタビューでトップダウン方式によるリスク評価を実施します。四半期ごとのELTへのアップデートにおいて、きめ細かい見直しと議論を行い、主要なリスクと実施済みの緩和策を検証します。リスクマネジメントに関する規範を遵守し、HRMは四半期に、監査等委員会に対し、重要なリスク、管理およびそのプロセスについて説明します。HRMは、年2回取締役会に状況報告を行い、ビジネスレジリエンスのプロセスの透明性を確保します。

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