統合報告書2022
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6コカ・コーラシステムは、ザ コカ・コーラ カンパニーと全世界約225社のボトリングパートナーで構成されており、200以上の国や地域で「コカ・コーラ」をはじめとするさまざまな飲料を販売しています。多くの知見や経験が蓄積された世界規模のこのネットワークは、当社の持続的成長および競争力の源泉の日本は世界のコカ・コーラシステムのなかで、1年に発売する新製品の数が最も多く、コカ・コーラシステム全体のイノベーションをけん引する役割を担っています。コカ・コーラシステムが誇るグローバル規模での製品開発・育成の体制や、強力なグローバルブランドへのアクセスは、当社の強みのひとつです。直近の連携の事例としては、コカ・コーラシステム初のアルコール飲料「檸檬堂」の日本における展開を皮切りに、アルコール飲料の企画開発がグローバルで行われることとなり、2022年にメキシコで「ジャックダニエル&コカ・コーラ」が発売され、2023年4月に同製品の日本での発売が実現しました。また、ヨーロッパNo.1※カフェブランド「コスタコーヒー」の日本市場での導入など、グローバル規模での強みを活かし、市場競争力の強化に取り組んでいます。※ アレグラ社 2021年 ワールドコーヒーポータル調べ当社は、バックオフィス、カスタマーサービスなどを一貫して担う統合ERPシステム「CokeOne+(コークワン)」を導入しています。CokeOne+は、グローバルのコカ・コーラシステムで開発したERPシステムのテンプレートで、多岐にわたる情報の一元管理や可視化を軸に、複雑な業務プロセスを共通のプラットフォームで進めることを可能としており、経営分析力の強化や業務品質・プロセスの改善、効率化の推進などに役立っています。また、調達分野では、グローバルの調達組織であるCEPG(Cross Enterprise Procurement Group)と連携を図ることにより、世界規模の調達スケールの活用やグローバル基準の取引ガイドラインの整備などに取り組んでいます。当社は、Coca-Cola Hellenic(中央・東ヨーロッパを中心としたボトラー)やCoca-Cola FEMSA(中南米のボトラー)、Coca-Cola Beverages Philippines(東南・南西アジア、インドを中心としたボトラー)などの世界のコカ・コーラボトラーと、成功事例の共有や長期的な協業関係の構築を目的に、人財の短期任用を通じた交流を実施しています。日常業務における会社をまたいだコミュニケーションも活発に行っており、部門レベルでボトラー各社の担当者が集まる会議などを定期的に開催しています。当社は、これらの人財交流の機会を活用し、グローバルビジネスの経験や知見、成功事例に基づく変革の推進や、社内のグローバル人財の育成に取り組んでいます。重要なひとつであり、特に製品開発における連携、グローバル基準の基幹システムの導入やグローバルオペレーションへの参画、人財の交流といった点での密な連携が、コカ・コーラシステム全体のシナジー創出につながっています。製品開発における連携グローバル基準のオペレーション人財の交流世界のコカ・コーラシステムの一員である強みを活かして

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