アニュアルレビュー2021
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 営業部門は、コカ・コーラ社製品をより多くのお得意さま・お客さまに選んでいただけるよう、日々きめ細かな営業活動に取り組んでいます。2017年の当社発足以降、お客さまにハッピーなひとときをお届けすべく、カスタマーとのパートナーシップ強化に加え、トップクラスの営業組織の構築、営業活動のデジタル化、ケイパビリティの強化等に取り組んでまいりました。業務プロセスの改革にも取り組んでおり、高品質なサービスの提供に努めながら、シンプルかつ低コストなオペレーションの実現に注力してまいりました。 2021年は、新型コロナウイルス感染症の影響継続による人出の回復遅れを背景に、総需要が伸び悩むなど、2020年に続き厳しい事業環境でしたが、「やかんの麦茶 from 一(はじめ)」「綾鷹カフェ 抹茶ラテ」「コスタコーヒー」等の新製品の展開や、家庭内消費需要の増加など消費トレンドに合わせたチャネル戦略の実行等により、販売数量は前年から増加し、市場シェアは改善が見られるなど、私たちが注力してきた分野では成果をあげることができました。 2022年は、「ポートフォリオエッジの拡大」「収益性重視の価格戦略」「ベンディングチャネルを通じた成長」「カスタマーマネジメント/エグゼキューションエクセレンス」を成長戦略の柱とし、経営目標の達成を目指してまいります。足元では、人出〈2022年営業戦略の柱〉の回復からくる需要の増加機会をしっかりと捉えることができており、それぞれの取り組みは順調に進捗しております。また、過去2年間にわたる営業変革の効果も得られています。 製品面では、本格レモン炭酸「ファンタ プレミアレモン」や綾鷹カフェシリーズの「綾鷹カフェ ほうじ茶ラテ」、ノンアルコール飲料「よわない檸檬堂」などの新製品を展開しており、販売は順調に進捗しております。また、収益基盤を立て直すべく、適正な価格設定とマーケティング投資のコントロールにも取り組んでおり、その一環として、お得意さまのご理解をいただきながら、5月に大型PETボトル製品の出荷価格の改定を予定どおり実施いたしました。この取り組みについては、年間を通して継続してまいります。さらに、ベンディングでは、金額シェアが37ヵ月連続で対前年プラスとなる(2022年4月時点)など、これまでの取り組みの成果が表れております。3,500万ダウンロードを超えた「Coke ON」アプリを通じたプロモーション展開や自動販売機の設置活動を人出回復にあわせて強化しており、着実な成長を果たしてまいります。 当社では、「販売する、もしくは販売をサポートする」を全社員が日々実践しており、すべての人にハッピーなひとときをお届けし、価値を提供していくというミッションの実現を果たしてまいります。15執行役員 最高営業責任者 兼 営業本部長コスティン・マンドレア高い市場シェアを基盤とした1台当たりの数量増と設置台数増により、売上収益を回復デジタルプラットフォームCoke ONの新機能によるお客さまとのエンゲージメント強化 DXによるさらなるオペレーション強化ポートフォリオエッジの拡大収益性重視の価格戦略ベンディングチャネルを通じた成長カスタマーマネジメント/エグゼキューションエクセレンス高質なイノベーションによる数量/売上/市場シェアの拡大、高付加価値化基盤強化に向け重点製品のプレゼンス強化パッケージを通じ消費者ニーズと社会的ニーズに対応ホワイトスペースへの参入拡大成長チャネルや成長カテゴリーに焦点を当てた的を絞ったマーケティング投資顧客志向のマーケティング投資の強化適正水準でのプロモーション展開価格改定の実施と効果の継続的なモニタリング提案型営業でカスタマーとの関係を強化分析/計画/オペレーション/実行の各分野においてDXを加速変革の取り組みを継続日本コカ・コーラとの連携強化により、コカ・コーラシステムとしての強みを発揮営業本部長メッセージ営業活動の状況

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