日本のコカ・コーラシステム「容器の2030年ビジョン」(ロードマップ・実績)2022年6月更新29社会との共創価値(CSV)の実現に向けてTCFD提言への賛同 気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の提言に賛同を表明するとともに、同提言に賛同する企業や金融機関等が議論する場である、TCFDコンソーシアム※に加盟しています。当社は、気候変動に対する課題への対応が事業の持続性や社会の発展に不可欠であると考えており、TCFD提言に基づく気候変動関連リスク・機会の財務的影響の分析や対応策の検討を行うとともに、中核要素である「ガバナンス」「戦略」「リスクマネジメント」「指標と目標」の視点での充実した情報開示に努めてまいります。 また、TCFD提言への賛同に加え、経済産業省が公表した「GXリーグ基本構想」や気候変動イニシアティブ(JCI)の宣言「脱炭素化をめざす世界の最前線に日本から参加する」などへも賛同を表明しています。※TCFD提言へ賛同する企業や金融機関等が一体となって取り組みを推進し、企業の効果的な情報開示や、 開示された情報を金融機関等の適切な投資判断につなげるための取り組みについて議論する場として設立。「World Without Waste(廃棄物ゼロ社会)」を目指して■容器の2030年ビジョン 日本のコカ・コーラシステムは、ザ コカ・コーラ カンパニーが掲げるグローバルビジョン「World Without Waste(廃棄物ゼロ社会)」に基づき、2018年1月に「容器の2030年ビジョン」を発表しました。容器由来の廃棄物問題の解決に向け、「設計」「回収」「パートナー」の3つを柱とした活動に取り組んでいます。2019年7月には、従来の目標達成の前倒しを含む新たな目標を発表するなど、さらなる取り組みの強化を図っています。■PETボトルにおけるサスティナブル素材使用率の向上 「容器の2030年ビジョン」達成に向けた取り組みの一環として、使用済みPETボトルから新しいPETボトルを生み出す「ボトルtoボトル」に取り組んでいます。2020年に「い・ろ・は・す 天然水」への100%リサイクルPETボトルの採用を開始し、2021年には主力の「コカ・コーラ」や「ジョージア ジャパン クラフトマン※」の小型PETボトルへ100%リサイクルPETボトルの採用を拡大しました。また、製品パッケージに「リサイクルしてね」ロゴを導入するなど、お客さまへのコミュニケーションも強化しています。 「ボトルtoボトル」を含めたサスティナブル素材のPETボトルへの使用率については、2021年に40%を達成しており、2022年末までの50%の目標達成を目指し、取り組みをさらに推進してまいります。 ※メッセージボトルのみ対象。■ラベルレス製品の拡大 ラベルレス製品は、PETボトルにラベルを貼付しないことで、分別時のラベルをはがす手間を省くとともに、プラスチックごみを削減する、家庭にも環境にもやさしい製品です。2020年発売の「い・ろ・は・す 天然水 ラベルレス」を皮切りに、さまざまなカテゴリーやパッケージでラベルレス製品のラインナップを拡大してきました。2021年には、「アクエリアス」や大容量サイズの「い・ろ・は・す 天然水」、トクホ製品の「からだすこやか茶W」や「綾鷹 特選茶」のラベルレス製品を発売しました。 ラベルレス製品の展開によるプラスチック使用量の削減は、CO2排出量削減につながっています。今後も、このようなプラスチック使用量削減の取り組みにより、温室効果ガス(GHG)排出量削減への貢献を果たしてまいります。
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