アニュアルレビュー2021
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 コロナ禍においては、当社はビジネスを「守る」ことに全力を尽くしながら、その先を見据えた準備を進めることにも力を注いでまいりました。ここからは、経営戦略の軸足を「成長」に向けていく所存です。これまで築き上げた基盤をもとに成長を実現できるよう、私たちは、2022年を「持続可能な成長の 私がビジネスの基盤として最も重要視しているのは、人財および組織力です。飲料のプロフェッショナルとしてお客さまおよびお得意さまと接する営業担当者の育成はもちろんのこと、各部門においてグローバル人財の登用や育成に取り組んでおります。また、社員一人ひとりが能力を最大限に発揮できる組織構造の構築、人財育成プログラムを通じた学びの 当社は、共創価値(CSV:Creating Shared Value)を経営の根幹とし、社会との共創価値創出に向けた取り組みを推進しております。日本のコカ・コーラシステムとして、「多様性の尊重」「地域社会」「資源」の3つのプラットフォームと、直近に取り組むべき9つの重点課題を盛り込んだ「サスティナビリティーフレームワーク」を、日本コカ・コーラ㈱との共通の枠組みとして構築するとともに、当社独自に設定した非財務目標「CSV Goals」の達成に向け、それぞれの領域において取り組みを進めています。これらの枠組みや目標はSDGsと連動しており、SDGsの達成にも積極的に貢献してまいります。 また、当社は、日本のコカ・コーラシステム独自の目標「容器の2030年ビジョン」やザ コカ・コーラ カンパニーがグローバル目標として掲げる「World Without Waste(廃棄物ゼロ社会)」の 私は、株主・投資家のみなさまをはじめとするステークホルダーのみなさまの声を経営に活かしていきたいと考えており、株主総会、決算説明会、個別面談や国内外でのイベント等での対話の機会をたいへん重要なものと位置づけております。ミッションに掲げるとおり、すべての人にハッピーなひとときをための基盤づくりの年」と位置づけ、人出回復の機会を捉えた売上成長を果たすとともに、収益基盤の改善と変革のさらなる推進に取り組んでまいります。その道筋をみなさまに示すために、当社は、現在、中期経営計画を策定しています。これについては、内容が固まり次第、公表させていただきます。機会の提供、成果を重視する風土の醸成、ダイバーシティ&インクルージョンの強化、多様な働き方の推進など、さまざまな取り組みを行っています。今後も、当社の強みであり当社の未来のための「競争力のある人財」をさらに強化すべく、積極的に人財育成への投資を行ってまいります。実現に向け、PETボトルにおけるサスティナブル素材の使用率向上などに取り組んでいます。サスティナブル素材の使用率については、2021年末時点で40%を達成しており、2022年は50%の目標達成に向け、取り組みをさらに推進してまいります。加えて、重要な社会課題である温室効果ガス(GHG)排出量についても、日本のコカ・コーラシステム共通の削減目標を掲げ、PETボトルにおける取り組みや物流効率化、再生可能エネルギーの活用等に取り組んでまいります。 当社は、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の提言に賛同を表明しております。これからは、気候変動関連リスク・機会の財務的影響の分析や対応策の検討、充実した情報開示にも取り組んでまいります。お届けし、価値を創造していくために、また、持続的な成長を果たしていくために、今後も、みなさまとのエンゲージメントを深化させてまいります。 引き続き、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。0505トップメッセージ事業を「守る」から「成長」に軸足をシフトビジネスの成長を支える高度な人財の育成CSVとサスティナビリティーの実現にコミットステークホルダーのみなさまとの対話を経営の改革に活かす

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