2022年12月期 中間報告書
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 平素より当社への格別のご理解とご支援を賜り、誠にありがとうございます。本年4月、当社は誕生5周年を迎えました。当社の製品をご愛飲いただいているお客さま、そして、事業活動を支えてくださっている株主さまをはじめとするステークホルダーのみなさまに心より感謝申し上げます。 当社を取り巻く環境は、この5年で急激にかつ大きく変化してきました。当社は足元の事業環境の変化に迅速に対応しながら、「すべての人にハッピーなひとときをお届けし、価値を創造する」というミッションに沿った事業活動を徹底しております。上期の総括 本年上期(1月1日〜6月30日)における国内清涼飲料市場は、新型コロナウイルス感染症による各種制約の緩和以降に人出が回復したことに加え、各地での早い梅雨明けや6月後半の猛暑の影響もあり、数量ベースで前年同期比4%程度増加したとみられます。一方で、新型コロナウイルス感染症への対応をきっかけとした消費者の購買行動の変化や厳しい競争環境の継続、原材料・資材・原油等の世界的な価格高騰、円安の急加速などから、当社の事業環境は不透明かつ厳しい状況で推移いたしました。 そのようななか、当社は人出回復の機会を捉え、効果的に新製品展開やキャンペーン実施などに取り組み、販売数量および売上収益の成長を図ってまいりました。また、外部環境の影響を受け増大するコスト負担への対応および収益基盤の強化策として、5月に大型PETボトル製品の価格改定を実施いたしました。供給ネットワークの強化に向けては、7月に国内最大級の保管・証券コード:2579出荷能力を備える自動物流センター「明石メガDC」が本格的に稼働を開始いたしました。また、需要が急激に変動する環境下でも迅速かつ柔軟に対応できる基盤を構築し、安定した製品供給の実現につなげるべく、S&OP(Sales and Operations Planning)プロセスの刷新にも取り組みました。さらに、ESG(環境・社会・ガバナンス)領域での活動として、PETボトルにおけるサスティナブル素材の使用率向上やラベルレス製品のさらなる拡大等に継続して取り組んでまいりました。 上期の売上収益につきましては、販売数量が成長したことなどにより前年同期比1.8%増収の3,759億円となりました。価格改定直後の数量へのマイナス影響はあったものの、人出回復や消費者ニーズを捉えたチャネルごとの取り組みの効果により、販売数量は前年同期比4%増加いたしました。また、ベンディングなど収益性の高い即時消費チャネルの成長や、価格改定などによりケース当たり納価が改善傾向にあることなどが、売上収益の増加に貢献いたしました。代表取締役社長カリン・ドラガン2022年12月期 中間報告書(2022年1月1日〜2022年6月30日)株主のみなさまへ

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