2023年12月期 中間報告書
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 平素より格別のご理解とご支援を賜り、誠にありがとうございます。2023年上期(2023年1月1日〜6月30日)の経営概況や中期経営計画についてご報告いたします。上期の総括 当年上期における国内清涼飲料市場は、人出回復や経済活動活性化を背景に需要の増加傾向が継続したものの、清涼飲料各社の価格改定実施による需要へのマイナス影響や前年同期の猛暑の反動等により、数量ベースで前年同期比1%程度の減少となったものとみられます。そのようななか、当社は、2023年を「利益にこだわる年」と位置づけ、収益性改善に最優先に取り組んでまいりました。収益性改善に向けた最重要施策である価格改定の実施や、適正価格での販売を重視した規律あるマーケティング活動の徹底、人出回復など需要増加の機会を捉えた新製品展開やキャンペーン実施などにより、ケース当たり納価の改善および売上収益の成長を図ってまいりました。外部環境の影響を受けコストの面では厳しい状況が継続しているものの、売上収益増加による利益貢献に加え、効率的なサプライチェーンオペレーションやさまざまな分野でのコストマネジメントの取り組みにより、事業利益の大幅改善を実現いたしました。 上期の売上収益は前年同期比7.5%増収の4,041億円となりました。また、事業利益は68億円の損失となり前年同期比115億円の改善、親会社の所有者に帰属する当期利益は39億円の損失となり前年同期比60億円の改善となりました。これまでの収益性改善に向けた活動は順調に進捗しており、引き続き通期業績予想の達成に向け、取り組みを進めてまいります。証券コード:2579代表取締役社長カリン・ドラガン中期経営計画の概要 このたび、2028年までの中期経営計画「Vision 2028」を発表いたしました。これまで取り組んできた変革により構築してきた成長基盤と近年の事業環境の逆風のなかで培ってきた学びをビジネスの成長に最大限活用してまいります。営業面では、利益をともなう成長を実現すべく、高付加価値製品への投資や販売チャネルごとの適切な成長戦略の実行、利益率向上に資する柔軟な価格戦略の実行、ベンディングチャネルにおける変革などに取り組んでまいります。また、サプライチェーンのさらなる効率化や、DX推進等によるオペレーションプロセスの改善などに取り組んでまいります。加えて、事業活動を通じた中長期的な企業価値向上を実現すべく、ESG経営や人的資本経営の推進にも取り組んでまいります。中期経営計画の達成に向けては、ザ コカ・コーラ カンパニーおよび日本コカ・コーラ㈱との強力な連携体制のもと、コカ・コーラシステム一体となって戦略を実行してまいります。そして、これらの取り組みにより、2024年には黒字転換を実現するとともに、年率2%から3%の売上収益成長株主のみなさまへ2023年12月期 中間報告書(2023年1月1日〜2023年6月30日)

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