CSV レポート 2022
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 「サスティナビリティーフレームワーク」は、持続可能な社会を実現するための社会課題に取り組むことに会社がどのようにコミットしているかを内外に示しています。私たちは飲料メーカーですから、きれいな水や持続可能な環境がなくては生き残れません。それは私たちが事業を始めたときから常に解決すべき課題として経営の土台にありましたし、経済的成長のために最近追加されたミッションではないのです。空気や水が生命維持に必須であると同様に企業が成長していく上でのファンダメンタルとなるものです。 2019年に発表した中期経営計画で基本的なサスティナビリティー計画を発表しました。ちょうど海洋プラスチックごみ問題が世界的にクローズアップされていたときで、私たちはPETボトル問題を強く認識し、ザ コカ・コーラ カンパニーが掲げる「World Without Waste(廃棄物ゼロ社会)」の実現に向けて取り組みを始めていました。 各事業部門においても、独自に社会課題解決に取り組んでいましたが、全体から見ると、たとえば水資源の削減を追求するあまりエネルギー資源増加につながるなど、コンダクター不在の問題が見えてきました。そこで今は、各チームを横断的に見通して「計画・立案・モニタリング」などの一貫戦略を行う経営改革本部直轄のセントラル・チームとして、CSV推進部/サステナブルストラテジー部に集約し推進しています。 CCBJHグループでは、日本のコカ・コーラシステムと連携して、サスティナビリティー活動の方向性を定めています。その推進のためELT※1が主体となり、サスティナビリティーを含む、さまざまな課題について方針を決定しています。さらに、環境に関する法令・規制・制度など事業への影響が大きいと判断されるリスクや機会については、全社リスクを特定するリスクマネジメント委員会を通じ、取締役会へと報告されます。今後も、持続可能な社会の実現に向け、サスティナビリティーマネジメントをさらに強化していきます。コカ・コーラシステム組織(コカ・コーラシステムサスティナビリティー会議)※1 ELTはCEOと各本部長を含めたCCBJHグループ全体のマネジメント組織 ※2 WWWはWorld Without Waste(廃棄物ゼロ社会)の略称 ※3 報道機関/株主・投資家へのコミュニケーションSystem Management Committee(CCBJHグループ ELT・日本コカ・コーラ)Enabling Board各ワーキンググループ(気候変動、WWW※2など)Executive Leadership TeamCSV推進部/サステナブルストラテジー部営業本部SCM本部財務本部人事・総務(サスティナビリティー統括責任部署)(サスティナビリティー主幹部署)取締役会経営改革本部調達本部法務本部本部サスティナビリティーフレームワークの考え方2021年12月末時点Q1 経営において「サスティナビリティーフレームワーク」とは、 Q2 「サスティナビリティーフレームワーク」を推進するために どのような位置付けでしょうか?どのような体制を構築していますか?サスティナビリティーマネジメント体制図Q3 共創価値(CSV)につながる  「サスティナビリティーフレームワーク」と「CSV Goals」の 関連性について教えてください。 共創価値(CSV)は、私たちの事業の根幹の部分で、社会的課題が近ければ近いほど、自分たちで解決しようとするモチベーションが生まれます。また、私たちのビジネスにとってコアであり、専門性もあり、投資も持続的にでき、かつ社会課題が解決されることで企業価値も上げることができるのです。このオーバーラップを突き詰め、選ばれた課題を取りまとめたものが「サスティナビリティーフレームワーク」です。そしてそれらの課題はどのように解決するかというところを示さないと物事は進みません。「CSV Goals」として具体的に設定した目標と数値があり、そのあるべき姿に近づけるために何をするべきか、そして近づいた結果が数字になって表れている、この循環がとても大切であり、これこそが「CSV Goals」の役割であり、「サスティナビリティーフレームワーク」とのつながりです。 ステークホルダーのみなさまの未来につながる持続的な社会の実現に向けて、私たちが事業を通じて社会課題に積極的かつ持続的に取り組んでいけるよう、これからもCSVの取り組みを強力に推進していきます。執行役員 最高経営改革責任者兼 経営改革本部長荷堂 真紀(ELT)コカ・コーラシステム グローバル目標日本のコカ・コーラシステム 「サスティナビリティーフレームワーク」CCBJHグループ 「CSV Goals」広報部/IR部※3CCBJHグループ組織リスクマネジメント委員会10企業価値最大化に向けた共創価値(CSV)の推進

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