CSV レポート 2022
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ネットワークの最適化、全社的なDX(デジタルトランスフォーメーション)による業務の効率化など、取り組みは着実に効果を表しています。市場環境が正常化した際には、これらが成長の機会につながる強固な基盤になるものと確信しています。私たちを取り巻く環境は依然不透明ですが、変化に機敏に対応することで困難な状況を乗り越え、ビジネスを成長軌道へと回復させていきます。 社会価値向上については、国連が提唱している「SDGs(持続可能な開発目標)」をふまえ、日本のコカ・コーラシステムではサスティナビリティーフレームワークを策定しました。E(環境)S(社会)G(ガバナンス)各分野における具体的な目標として「CSV Goals」を策定し、サスティナビリティーフレームワークの3つのプラットフォーム「多様性の尊重」「地域社会」「資源」の各領域で、全社を横断した取り組みを加速しています。「多様性の尊重」においては、ダイバーシティ&インクルージョンや女性管理職比率向上の取り組みに注力しています。「地域社会」については、地域とのパートナーシップを強化するとともに、SDGsセミナーの開催やオンライン工場見学を開始し、地域の課題解決や活性化に取り組んでいます。「資源」では、2021年に業界に先駆けてPETボトルのサスティナブル素材※1使用率40%を達成しました。また、2021年10月、日本のコカ・コーラシステムは、国内バリューチェーン全体における温室効果ガス(GHG)を2030年までにスコープ1、2において50%、スコープ3において30%※2削減する目標を公表しました。2022年2月には、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の提言に賛同するなど、2050年までにGHG排出量実質ゼロの達成に向けた取り組みを強化してまいります。 私たちの共創価値実現に向けた継続的な取り組みは評価され、ESG投資の代表的指標「DJSI Asia Pacific」構成銘柄に4年連続で選定、「FTSE Blossom Japan Sector Relative Index」にも選定されています。 CCBJHグループは、今後もみなさまのニーズにお応えしていくため、高い品質基準を維持し、安全で信頼できる製品とサービスを提供し続けてまいります。事業活動を通じて利益を上げながら価値を提供することで、社会全体に好循環なサイクルを生み出していきます。どのように困難な事業環境にあっても、私たちが前に進む原動力は、ステークホルダーのみなさまのために価値を創造し、今後何十年にもわたって選ばれる存在であり続けたいという想いです。「すべての人にハッピーなひとときをお届けし、価値を創造する」ことで、私たちは、持続的な成長に向けて歩みを進めてまいります。※1 サスティナブル素材 : 「ボトルtoボトル」によるリサイクルPET素材と、植物由来PET素材の合計※2 削減目標はいずれも2015年比コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス株式会社代表取締役社長トップメッセージカリン・ドラガン02事業活動を通じて社会との共創価値を実現すべての人にハッピーなひとときをお届けし、価値創造の歩みを進めてまいります

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