Reduce & RecycleReplenish 2021年12月、企業や自治体向けに環境情報開示システムを運営する、国際的な非営利団体CDPが実施した2021年度の「水セキュリティ」調査において、リーダーシップレベルである「A−(マイナス)スコア」を初めて獲得しました。製造部門では2016年から、エネルギー・水使用量削減を目的としたプロジェクトをスタートさせて活動しています。各工場ではそのさまざまな課題に対し、製造現場でのエネルギー・水使用量の削減改善に継続して取り組み、他工場と協同しながら、これまでにない視点や発想で成果を生み出し、社内表彰制度である「CEO MVV AWARD 2021」において「Result Orientation賞」を受賞しました。これからも17工場での改善活動を推進し、過去から形成されてきた改善文化をさらに発展させ、自ら考えスピード感をもって成果を生み出せる人財を育てながら、温室効果ガス削減も見据えプロジェクトを進めていきます。 ●源水の脆弱性評価●源水保護計画策定と実行プロジェクト推進担当SCM本部 製造企画部 業績管理課水使用量の削減森林保全、水田たん水、草原再生活動による涵養広島県三原市水の再利用宮崎県えびの市資源 日本のコカ・コーラシステムは、サスティナビリティーフレームワークにおいて取り組むべき重点課題のひとつに「水」を位置付けており、「CSV Goals」で掲げた「水使用量30%削減(2015年比)」および「水源涵養率200%維持」の達成を目指して、さまざまな取り組みを推進しています。 「製造に使用した水」は、コカ・コーラ独自のマネジメントシステム「KORE」の品質基準を遵守しながら、製造時の水の効率的な利用(Reduce)を進めています。また、容器や設備の洗浄水、冷却水などを可能な限り再利用(Recycle)したのち、適切な排水管理に基づき適正に処理し、河川へ放流し自然へ還元しています。 「製品に使用した水」は、自治体や森林組合、地域と長期的な協定を締結し、森林保全、水田たん水、草原再生といった水源涵養能力の高い保全活動や、豊富な地下水を育む「水源涵養(Replenish)」活動によって自然へ還元されています。製造に使用した水12,993千㎥前年比 +3.4%製品に使用した水4,011千kL前年比 +3.3%製品1Lを製造する際に使用した水(WUR : Water Use Ratio)3.24L/L製造に使用した水製品に使用した水 2022年4月、水の持続可能性に関する方針と実践について、企業の発展・実践・情報開示を支援する水資源問題のグローバルプラットフォームである「The CEO Water Mandate」に署名しました。工 場水源域との水源保全協定締結コカ・コーラシステムの考える水の循環松尾 健一 厳正な水処理をして自然に還す河川地下水水源域の自然涵養能力を高め地下水を育み自然に還す33前年差 +0.01L/L前年差 +154ha前年比 −11%水源保全協定締結水源涵養面積約8,117ha水源涵養率353%16/17工場前年 ±0工場水の取り組みエネルギー・水使用量削減に向けて水
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